オーダースーツの寸法直しは作る技術そのものです

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寸法直し、修理はとても難しい仕事です。
確かなつくる技術がないと直しはできません。、
完成品を一針一針ほどいて、必要な修理、寸法調整をした上で、縫い直しをするわけですから。

最も重要な第一段階の
ほどく作業は細心の注意を必要とします。刃のついた道具は使えません。

万一、ほどきの最中に布地を傷つけたらアウトです。
縫い糸を一本一本慎重にほどきます。

使う道具は写真の目打ち一本です。
布地にしっかり食い込んでいるミシン目(縫い糸)に目打ちの先端を慎重に差し込んで切っていきます。

オーダースーツは将来直すことも視野にいれて,縫製されていますが
一部の修正不可能な部分があります。 できない部分は、お預かりする時に
ご説明しております。

昨年、35年前にお買い上げいただいたスーツの寸法直しをお預かりしたことが
あります。びっくりしました。傷みも汚れもなく、きれいに手入れされていたことが
一目でわかります。 奥さんに表彰状ですね、とお話しますと、
「着るものは、自分でやる ヨ・・・」  2度びっくり、じぇじぇじぇじぇ・・でした。

使い捨ての時代ということですが、一方では、気に入ったものを大事に手入れして
着続けるかたもおられます。

オーダースーツを新調したときのウェスト寸法と体重とを維持することで
メタボ圏外の健康管理に利用しているかたも、おられます。

オーダースーツは長もちです。