仮縫製作の重要な脇役はごく弱いシロ糸です

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オーダースーツの仮縫製作で使う材料は
パンツの場合、裁断した部品の生地のほかには
ウェストベルトの芯地とシロもという白糸だけです
シロもはごく弱い糸で指先で簡単に切れるので
縫製中、針をハサミに持ち替えなくても
指で切って作業を進められます。
また、仮縫合わせ(フィッティング) のあとで全部をほどく
にも具合がよいのです。たくさん使います
ひと束ずつかせ枠に巻き取ったもの
が単位(1かせ)で 約 800 メートル あります。これを
10等分にしてそうめんみたいにひねって重ねます。
糸の束が水藻のように見えるからシロもというのでしょうか

昔からの和裁、洋裁の用語には、シロものような直接的で分かりやすい
ものも多いですが、分かりにくいコトバもあります。

たとえば、忍び隠しはポケット内小ポケットです。優雅と思いますか。
それとも、忍びの者を連想されますか?