半世紀以前から、キャップヤーンテックスは既に高級紳士服生地のトップでした。
超のつくトップ・ブランドです。
その品質のよさと特徴のある色調は金茶色やグリーンを織り込んで、
独特絶妙な色彩の毛織物でした。
ド派手ではないけれど目立つ。品格がにじむ。言わば、幻の名品とでも。
先日ご来店のお客様がこのブランドの名を言われて、お話しをたばかりでしたから
久しぶりにこの生地を手にしたときは本当にびっくりしました。名品健在なり。
以前の多色糸使いではなくモノクロ系の落ち着いた色彩のスーツ生地です。
ウール(72%)とキッドモヘア(28%)の混紡です。
この品質なら、春から夏、秋の半ばまで通用します。
盛夏用にはウールとポリエステルの混紡。
シャリックタイプの極うす生地があります。
この品質の生地がほんとうに涼しい、しわに強いスーツをつくります。
今月のおすすめとしてフィーチャーしました。
余談ですが、グーグル検索してみると、
都内西馬込にキャップヤーンの看板が出ていると
あるブロガーが興味深げに記録していました。
そのお店は注文服店で、ご店主が趣味で居酒屋を兼ねているとありました。
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* スーツ (仮縫付仕立上り) ¥55,000